債務ノート
借金の時効や援用で個人情報は信用会社に記載される?
- 公開日:2016/07/20 更新日:2016/06/25 @ 1206view
- 借金のお悩み
借金の時効や援用で個人信用情報はどうなるのか、気になっている人はいるかもしれません。結論から言うと、時効の援用をしてもデメリットはなく、メリットだけがあるということになります。
時効がきただけでは意味がなく、援用をしなければ借金がなくなるという効果がないということには気をつけておきましょう。
延滞は最も良くない事
借金を返済せずに延滞を続けていると、信用会社に記載される個人情報にはずっと延滞の記録が残り続けています。これはブラックリストに載っている状況ですが、ずっと延滞の記録が残り続けているということは、ある意味で最悪のケースです。
任意整理をした場合なら5年が経過すればブラックではなくなりますし、自己破産をした場合でも5年から10年が経過すればブラック情報は消えます。
借金を返済せずに延滞を続けている状況は、いつまでも信用会社の個人情報に延滞の記録が残り続けてしまうので、最も悪い状況です。
援用のありがたさとは
ここで、5年もしくは10年が経過して時効がきて、援用をしたとします。
すると、金融会社がきちんと信用会社に情報をあげれば、「契約終了」もしくは「貸し倒れ」という記載がされます。
個人信用情報機関にはCIC、JICC、KSCがありますが、時効援用をすればその時点で情報が削除されるか、5年が経過してから情報が削除されるかのどちらかになります。
CICであれば、援用をした時点で「契約終了」もしくは「貸し倒れ」の記載がされ、それから5年が経過すれば情報は消えます。JICCでは、援用をした時点で情報が消えるようです。
このように、借金の延滞を続けているという状況に比べたら、時効援用をすることはメリットしかないということになります。
もちろん、借金を踏み倒すことになるので、精神的な罪悪感などのデメリットはあるかもしれません。信用会社に記録されている個人情報という側面だけで見るなら、デメリットはなくメリットだけがあります。
こんな事にもなりかねません
しかし、稀に金融会社が信用会社に対して情報をあげないこともあるようです。
援用をして借金がなくなったのに、その情報が信用会社にあげられないと、ずっと延滞を続けているという記録が残り続けてしまう場合があります。
実はそのようなケースは少なくないようなので、援用をしたら念のために信用情報を開示請求して、きちんと情報があげられているかを確認したほうがよいでしょう。
もしも間違った情報が記載されていたら、訂正してもらうように請求することができます。弁護士に相談をするというのが最も確実な方法です。
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