債務ノート
任意整理中に借入できる?【借入可能な業者や注意点とは】
- 公開日:2016/09/22 更新日:2016/08/31 @ 1288view
- 任意整理について
任意整理とは、債務整理の中でも特色のある方法で、任意整理中であってもお金を借入したりできることがあります。どのようなケースで可能となるのでしょうか。
任意整理の特色とは
任意整理とは、自己破産のように裁判所を通して行うのではなく、直接に金融業者と債務の減免などについて交渉をすることです。
裁判所を経由しませんので、自己破産や個人再生のように官報に掲載されることはありません。
また、自己破産のように、債務のすべてがゼロになるわけではありませんが、任意で整理する債務を選べるので、例えば、保証人がついているケースなどでは、その債務だけを残すことができます。
本当は自己破産したいのだけれども、保証人に迷惑をかけるわけにはいかないという場合などによく選択されます。
過払い金返還請求も任意整理の一つ
多くの方が行ってる過払い金返還請求も実は任意整理の一つとなります。
過払い金返還請求の場合には、完済済みや返還金で完済できる場合には問題ないのですが、返還金が出ても借入残が残るケースでは、その金融業者が加盟する個人信用情報機関に記録が一定期間残ることになります。
従って、このケースでは、原則として任意整理中には新規で借入をしたり、クレジットカードを作ることができないということになります。
また、一定期間が過ぎても、任意整理先の金融機関及びそのグループ会社には半永久的に記録が残りますので、利用することはほぼ不可能となります。
任意整理中でも借入できるケースとは
任意整理中でも借入できるケースとは、まず、前述の過払い金返還請求の際に、既に完済済みである場合や戻ってきた返還金で完済できる場合があります。
また、通常の任意整理の場合でも、基本的には任意で残したカードローンやクレジットカードなどは、毎月きちんと返済を続ける限りは、これまで同様に利用することが可能です。
つまり、空いた枠を利用して借入することもできますし、クレジットカードもこれまで同様に利用することができます。
ただし、カードローンなどで増額申請などをすると再審査にかかりますので、個人信用情報をチェックされますので注意が必要です。
また、クレジットカードの場合にも更新期には審査が行われますので、利用できなくなることも考えられます。
いずれにしても、こちらから再審査するようなことは避けるべきでしょう。
また、返済が滞った場合などにも個人信用情報が確認される可能性がありますのでこちらも注意が必要です。
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