債務ノート
自分で過払い金返還請求をする方法!
- 公開日:2015/06/05 更新日:2015/06/17 @ 1282view
- 過払い金と過払い金請求
過払い金の返還請求を考えている方の中には、自分でやるか、それとも弁護士や司法書士などの専門家にお願いするか悩んでいる人も多いかと思います。
専門家の手を借りずに、過払い金の返還請求をする場合、どういった手順で手続きすればいいのでしょうか?
取引履歴を入手しよう!
過払い請求をするにあたって、まずは「貸金業者との取引履歴」が必ず必要となります。
過去にどのようなお金の取引を行ってきたのかがわからなければ、過払い金が生じているのかどうか確かめることすらできないからです。
しかし、それを自分で詳細に覚えている人などいないでしょうし、思い出せたとしても、記憶違いということが十分ありえます。
また、すべての取引明細書を残している方もほとんどいないと思います。
ではどうすればいいのか。
利用している貸金業者やクレジットカード会社などに電話で「取引履歴の開示」を依頼すればいいだけです!
そうすれば、容易に取引履歴を確認することが可能です。
過払い金の引き直し計算をしよう!
取引履歴を元に、過払い金の引き直し計算を行います。
この計算は、自分でやろうとするとどうしても計算間違いなど出てきてしまったりして面倒ですが、心配することはありません。
なぜなら、近年はインターネット上で無料で過払い金の計算が出来たり、計算ソフトをダウンロードしたりすることが出来るからです!
そういったツールを利用し、過払い金の引き直し計算を行いましょう。
業者へ請求書を郵送しよう!
計算を行った結果、過払い金があったら請求書を貸金業者に郵送します。
内容証明、配達記録などがおススメですが、普通郵便でも大丈夫です。
発送する前に、ミスがないか、請求金額の打ち間違えはないかなど念入りにチェックしましょう。
業者へ電話して和解交渉しよう!
ここが一番難易度が高い部分です。
最近では、過払い金の返金額が多額に上っているため、金融機関やクレジット会社も引き当てるための資金繰りに苦労しています。
そのため、素人である一般人が過払い金返還の交渉をしたとしても、簡単には応じてくれません。とくに過払い金は「時効」の面で非常にもめやすい傾向にあります。
例えば100万円キャッシングをして一旦返済が終わり、少し期間をおいてから、同じ金融機関からさらに100万円をキャッシングしてるようなケースでは、最初の100万円の時効の起算点が後者の返済から10年ではなく、前者の返済から10年と認定される場合もあります。
このように微妙な認識をめぐって争うことも多いため、できるだけ弁護士や司法書士などに相談することをお勧めします。
どうしてもご自身で行う場合は、最終的には本人訴訟になる覚悟で望む必要があります。
まとめ
上記のような手順を踏めば、自分一人でも過払い金返還請求を行うことが可能です!
専門家に任せると、何万円~という成功報酬を支払う必要がありますが、自分で行えば支払う必要はないので、かかる費用を削減できるという点においては大変大きなメリットになります。
しかし、自分でやるには相当な時間や手間がかかりますし、応じてもらえないことがほとんどなので、弁護士や司法書士にお願いすることも検討してみるといいでしょう。
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